記憶の桜 -栄枯幻世-



それに私はずっと生きる目的がないと思ってた。




でも…。




今思えば、家族の仇討ちが…、尾崎を殺すことが私の生きる目的だったんだ――。




夜が明け、東の空が明るむ頃。



新選組の長い夜は終わった。




私の胸に新たな傷を残して…。