記憶の桜 -栄枯幻世-



刀で受け止めようとしたが、奴の刀の方が速い。




殺られる――。




そう思い、目を固く閉じる。




しかし、刀を振り下ろされたというのに、痛みは一向に訪れない。




目を開けてみると、信じられない光景を目にした。




土方さんの刀が尾崎の身体を貫いていた。




「貴…様…っ」




「てめぇは涼の家族を奪った…。その罪は重い…。涼が殺す程の価値はてめぇにはねぇ。俺の手で逝きやがれ」




そう言うと、土方さんは尾崎の身体から刀を引き抜いた。