その拍子に奴が付けていた鬼の面が外れ、顔が露になる。 「なっ…!?」 外れた面の下から現れたのは、女だった。 長い漆黒の髪、整った顔立ち、折れてしまいそうなほど華奢な身体…。 何処からどう見ても、女だ。 「その娘、誰です?」 浪士を始末し終えた総司が音もなく、俺の後ろに立つ。