「総司、こいつは任せた」 「まったく、面倒臭い事はいつも僕にやらせるんだから」 総司は文句を言いつつも、浪士の相手をし始めた。 その間に俺は花散り鬼の様子を見た。 奴は気を失っているのか、ぴくりとも動かない。 「おい」 呼びかけてみるが、返事は無い。 死んだのか…? 俺はまさかと思い、奴を抱き起こした。