記憶の桜 -栄枯幻世-

【白百合】


私は涼の双子の姉として生まれた。




容姿はあまり似ていないが、れっきとした双子だ。




でも、私は生まれてすぐに子の無い京の父方の親戚に養女として引き取られた。




もちろん、父方の血縁だから剣舞を習わされた。




でも――。




「ゆり!何度言ったら分かるの!?」




今日も踊りを間違えて、養母に叱られる。




私は剣舞師範の父と日舞師範の母の間に生まれたにも関わらず、踊りは丸っきりだめだった。