記憶の桜 -栄枯幻世-

【白百合】


「別に助けた訳じゃないから…。あそこで土方さんが君を殴ったら、新選組の株は落ちるからね」




沖田さんと原田さんは私に背を向け、歩き出す。




ふと、原田さんが足を止めた。




「ああ、そうだ。あいつを傷付けたら、土方さん…、いや、新選組幹部を敵に回すって事を忘れんな」




女には優しいって噂の原田さんが、私を睨んで来た。




2人はあの人の後を追いかけ、去って行った。