記憶の桜 -栄枯幻世-



今の状況を説明すると、土方さんが私に覆いかぶさり、私は背中をぶつけたせいで涙目。




しかも、さっき転んだせいで私の寝間着は肩がはだけ、その肩に土方さんが触れている。




はたから見れば、襲っているようにしか見えない。




「行きましょう、近藤さん。土方さん達は取り込み中のようですし…」




沖田さんは呆然と立ち尽くす近藤さんの背中を押し、部屋を出て行く。




そして、障子の隙間からひょっこりと顔を出した。