記憶の桜 -栄枯幻世-



部屋に着くと、私を布団の上に下ろし、着替えるように促し、後ろを向いた。




私は土方さんが後ろを向いている間に、寝間着に着替えた。




しばらくすると、近藤さんが手拭いと彼の着替えを持って来た。




「すまねぇな、近藤さん」




土方さんが礼を言うと、近藤さんは優しそうな笑みを浮かべ、部屋を出て行った。