記憶の桜 -栄枯幻世-



「お梅の奴、貴様らに殺されるなら、俺の手で殺された方が良い、と言ってな…」



芹沢さんは愛していた女の骸を見つめると、視線をこちらへ向けた。



「さあ、来い!来ぬのなら、俺から行くぞ!」



そう言うと、芹沢さんは俺に斬りかかって来た。



「く…、くそったれがぁあ!」



雨の音の中に剣戟の音が交じり始めた―。