記憶の桜 -栄枯幻世-



八木邸に着くと庭に回り、木陰に身を隠した。



隣には総司と山南さんがいる。



「原田からの合図は?」



原田は縁側で芹沢さんの部屋の様子を窺っている。



芹沢さんはしばらく前に帰って来て、梅って女と床に入っていた。



「無いですね」



山南さんは険しそうに顔を歪めていた。



険しい顔をするのも当たり前か…。




俺達は、今から芹沢さんを暗殺する―。