下手に生かして、後にまた同じことを繰り返せば最悪だ。可能性を排除するのは、当たり前。
一ヶ月の地獄は救ってやった。だから、見殺しにしても構わないだろう。
これは、“自業自得”でしかなく。男たちは“それほどのこと”をやったのだから。
「動かないでね」
右手にバタフライナイフを持ち、ミナナを傷つけないように縄を切った。解放されたミナナは、縛られた手首をこするが、彼に取られ、舐められた。
縄の痕が蛇の模様のような。舐めた後に、殴られた頬に手を添えて、痛い?と心配そうに聞いてきた。
「これぐらい大丈夫です。あなたこそ……」
左肩はやはりフェイクはなく、血が流れていた。
右腕だけで抱き締めてくる彼は、ミナナの存在を確かに感じるように深く息を吸う。


