「もう、いいです……」
「……、こいつらはミナナを拉致し、傷つけた」
返ってきた言葉は冷気を含んでいるようだった。
ひゅうひゅうと虫の息たる男の顔を床に叩きつけては、サッカーボールのように蹴っていた。
「私は大丈夫ですから」
「なぶり殺したい。一ヶ月は監禁して、拷問して、殺す。見せしめに晒してやらなきゃ」
「あなたの気は、そうしなきゃ晴れませんか?」
「晴れることは一生ない。ミナナにこんなことをした以上、俺はこいつらが死んでも恨み続けるだろうね」
ミナナ相手だからか声は普段通りに暖色系だが、やっていることは残虐だった。
もう助けても、痛みによる悲鳴でしかない男たちには同情も湧いてくる。


