となれば、舌を絡み合わせている自分は、己のアレを口にしてしまっているわけで――と考えたが、ちかつく快楽が、どうでもいいと考えるのを止めた。
一種の愛情行為。自分でも汚いと思うものを彼は惜しみもなく口に入れる。
彼の舌先からは、些細ながら例えようない味が伝わった。苦しいとは思わない。
「はあ……」
唇を離されて、息を大きく吸った。
「愛と名のつく液体だと思うけどね」
今更ながらの答えを口にする彼は、ミナナと違い朗らかだった。
――余裕なんだな。
それがイラッと来たのはプライドからだろうか。
――私はこんなに。
息は乱され、心臓はどくどくで、ぐちゃぐちゃと下から“欲”を流しているのに。
フェアではないというか、日常と同じ顔で笑う彼には、ミナナの何かがイラついてきた。


