――生きてる。
当たり前のことだが、安堵感があった。
スコープがやけに揺れるなと思えば、自身の指先が震えているのに気づく。
生々しい感触だった。そう分かるのも、自分はミナナではない誰かの首を締めたことがあるからだ。骨が折れるまで。
夢のあの感触は、いつかの再編だろうか。
「なんて……」
無様な。
夢とは言え、感情に走り、彼女を殺してしまったことが、腹立たしかった。
コンクリートの床を何回か叩く。さながら、指先の感触を消したいように。
彼女とは違うと分かっていても、映像つきでは疑似にもなる。
「……」
手が痛みで熱を持った頃にカルツは立ち上がった。


