――
『嫌い、嫌い!』
慟哭が起こる言葉を彼女は叫んでいた。
カルツはあり得ないと彼女の手を掴むが、振り払われて拒絶された。
――なんで。
こんなに愛しているのに、とカルツは彼女の体を捕まえ、何かの間違いだと、自分がいかに愛しているかを語った。
だというのに、言葉が変わらない。
まるでそれしか言えないかのように彼女は嫌いを繰り返す。
心臓が口から出そうなほどの吐き気と悲しみに襲われた。
実際に吐き出されたのは、自分の想い。
愛した。
愛するという行為をひたすらに続けた。
端から見れば犯しているに違いないが、カルツにとっては最大の愛情表現。
交わっているさなか。
『嫌い!』
そう言われてしまったので、血液が逆流し、眼球が反転してしまったかのように意識が白くなった。


