「殺して……」 「は?」 「俺がミナナを殺そうとしたら、殺して」 「はあ……」 生返事が出たのは、実感が出なかったからだ。 彼に殺される場面も、彼を殺す場面もどちらもイメージが定まらない。 ひとしきり考えて。 「依頼料は高いですよ」 「……、クッ」 やはり君だと、抱きしめる力が弱くなった。 安心したげに、彼は眠りにつく。 どうしようかと判断しかけたミナナであったが、途中に起こされたので睡魔が襲い、彼女もまた目を閉じた。