【癒しと殺意を提供】
「ミナナー、にゃんにゃんしようか」
「ニャー」
「洒落ですか?」
だとしたら笑えない。
彼の手にはオプションがあった。
灰色の猫だ。それなりに小さく、まだ一歳にもなっていないだろう。
「どこで拾ってきたんですか、まったく……」
「来る途中にね。なんだかあったから持ってきた」
「あったって……」
小銭拾った風に言われても困った。
「野良ですよね」
「汚いからそうじゃない?」
「ニャー」
彼から受け取った猫は、野良にしては人懐こかった。
「洗うか……」
ゴミを毛につけているのを見ては、衛生面を気にした。
シャワールームに行けば。
「なんで、ついてくるんですか」


