――この人は。
自分の心配を貰いたいがために、体の欠損をはばからない。
曲がっているというか、純粋に愛してほしいのだろう。
「切断なんかやめてくださいよ。あと、傷を作らないように。毎回、こんな気持ちを味わったら私の心臓に悪い」
何気ない日常に、いきなり血だらけ野郎がただいまーと来たら、その度にどきりとするだろう。
言われたことに、彼は目を丸くした。
「そっか。気づかなかった……。ミナナは俺を深く愛しているからね。そんな俺が傷ついて来たら……君も痛いよね。心臓に悪いだなんて、死ぬほど俺の痛みを自分ごとのように見てくれているんだ。ミナナは優しいな」
「……」
――そんな意味に捉えたか。


