「汚れるよ」
「捨てます」
だから聞いたのに、と彼は傷口にタオルを当てた。一気に白地が赤に染まる。
「私、弾抜きとかやったことないのですが」
「アルコールと毛抜きある?」
「毛抜きって……」
おっさんみたいだなと思ったが、言われた通りのものをミナナは差し出した。
「後で買って返すよ」
使いきる前提らしく、彼はまずアルコールを傷口にかけ、ピンセットにかける。
ふうと息を整えたかと思えば、傷口(穴)にピンセットをねじ込んだ。
――まあ、そうなるよな。
弾が残ったならば取り出し方法はこれしかないが、なんともエグい。
麻酔なしなのに、慣れているのか彼の指先は震えず、必死に弾を掴んでいるみたいだった。


