「快楽抜きで考えれば、確かにぞっとできますね……」
「だろ?ミナナも知っている通り、俺は害悪が嫌いなんだ。殺したいほど。そんな俺がどこかの害悪と寝ると思う?」
――だろうなぁ。
彼が言う害悪とは、人間の象徴だった。
人間=害悪な彼にとって、それらと寝るとは想像しにくい。
ゴキブリと寝ろと言われて寝られるわけがないと同じことだった。
「その点、ミナナは特別。俺が唯一愛せる人だから、こうして気持ち良くさせたいんだ」
前面あたりを触り始めた彼のせいで、ミナナから息が零れた。
「上手いなら良かったよ。ああ、きっと想いの表れだね。いかにしてミナナを満足させるかばかりに頭使っているから」


