「簡単なことです。“死ななければいい”。だから……」
「分かっているよ。そう何度も言ってくれるほど、ミナナは俺と生きて一緒にいたいと願うのだから。俺はそれを叶えるよ」
一緒にとは言っていないと訂正しようとしたが、喉につっかかった。
なぜか出てこない。まるで言ってはいけない言葉のように、訂正なんか要らないように、代わりに。
「いなくなったら嫌いになりますからね」
出た言葉に、彼は笑う。
「なら、一緒にいれば好きでいてくれるんだね」
「いちいち逆手を取らないでくださいよ」
「愛しているよ、ミナナ」
「いつもながらの言葉ですね」
「的確に愛を伝えるにはやはりこれだ。お望みならば、一晩、ああ、いや、一年中、ミナナをどれほど愛しているかを語るけど」
「それだけ元気なら回復も早そうですね……」


