「行きますよ」
それが彼には『生きますよ』と聞こえた。
小さい体でも懸命に支えようと、ミナナは彼の体から離れない。
いきますよ。
一緒に。
「ああ、ミナナが隣にいるなら」
どこまでもと彼は右足を引きずりながら、ミナナと共に歩む。
「ミナナは俺に生きてほしいんだね、やっぱり」
「……死んで憑かれたら嫌なだけです」
「すぐに追いかけてくれるくせに」
「さあ。――でも、あっち側の方が過ごしやすいと保証してくれるなら考えますがね」
「死んで生き返ったことはないからなんとも言えないかな。でも、寒そうだ」
「ならやめます。寒いのは嫌いですから」
「だね。ミナナの温もりが感じられないだなんて、苦痛だ。――ああ、本当に不死身になりたいなぁ」


