――生きてた。
そうやって、胸の鼓動を早めていた自分がいた。
「ごめん、泣かして……」
「次はすぐに私に連絡ください」
「それじゃあ、またミナナが泣いちゃうだろ」
「なら、死なない体になってくださいよ」
「不死身ねぇ。なれるかな。今のところ、そうなる予定はないから約束はできないけど。うん、もう誰にも俺は“殺させない”から」
「だったら、私にも殺させないでくださいよ。死にそうになったら頼ってください……。あなたを救えるのは、私だけなんでしょ」
「そうだね」
彼がミナナの顔をあげようとしたが、胸元から離れない。
下目で見れば、自分の血に染まるミナナの前髪が見えた。
よほど見せたくない顔にでもなっているらしい。ミナナが嫌がるならと彼は目線を前に向け、指先でミナナの目元を擦った。


