『あの人、兄さんと似てる』
次に書かれたことにミナナは首を傾げた。
あの人とは彼のことであると分かるが、兄さんに該当する人物をミナナは知らない。
「兄弟いるんだ」
ふるふると首を振り、イミリアは文字を書く。
『二人が言うクルースニク』
「クルースニク……」
ここに来て、混乱した。
てっきり、クルースニクがベタ惚れと聞いたから恋人かと思ったが、妹なのかと改めて見返そうとしたが、気付いたイミリアが書き加える。
『血は繋がってない。私が兄さんと呼んでいるだけ』
「またまどろっこしい。恋人なら名前で呼べばいいのに……」
『最初、兄さんが私を拾ってくれたとき、名前教えてくれなかったからなんとなく“お兄さん”と思ってた』


