聞いた女――イミリアはまた『いい恋人同士』の部分をペンで叩いてみせた。
「やはり俺とミナナの愛は隠しきれないらしいね。害悪に分かるほど、だだ漏れらしい」
「なに、喜んでんですか。あれだけ好きだのなんだのを表現すれば、そうも言いますよ」
まったく、とミナナが飲み物でも用意しようと思ったが、飲み物がなかった。
厳密にはミネラルウォーターが入ったペットボトルがあったが、一口分程度しかない。
――彼も住むなら三人分だよね。
ならば、食料も足りない。冷蔵庫を閉めたあとに、今日はパスタにするかと決める。
「ちょっと買い物に行くので、留守番お願いします」
「だめ」
「やだではなく、だめと来ましたか……。理由は?」


