「妥協ってなんですか」
「強くて、決してアレに欲情しない奴なら男でも可。最初はゲイを募集してたけど、強さがいまいち。
そこでその話を俺の得意先の情報屋が聞いてさ、持ちかけられ、名乗りあげて、いざクルースニクと対面して、いかにミナナが好きで他の奴なんて害悪にしか見えない。よってお前のモノなんか興味ないを語ったら頼まれた。ついで俺の殺しの腕前も有名だし、いいだろうと」
「ついで話が重要なんじゃないんですか……」
どれだけクルースニクの“弱み”なのだろうか。
会ったことないが、愛する者のために強さじゃなく惚れないだを一番に持ってくるとは――彼と同じ思考なんじゃないかとミナナは思えた。
常識以上、常識外、法律を燃やすようなことをし、おおよそ常人では理解できない理屈と思考を兼ね備えるあたりが。


