「話を私にすげ替えないでくださいよ。というよりかは、狙われているんですか、あの人」
「雑魚の思考だ。クルースニクを狩るなら“弱み”にと、アレを狙っているみたいだよ」
「じゃあ“身内”で済ませばいいじゃないですか。なんで部外者たるあなたに貸しを作ってまで……」
「いやさ、クルースニクに女がいるってそれこそ一握り、いるとしたらクラストのマフィアの構成員でしか分からないはずなんだ。
それが漏れた。既に先日狙われたらしいから。まあ、クルースニクにバンとやられたみたいだけど」
銃撃をバンと軽く表現した彼だが、ミナナには頭に風穴が空いた死体が出た。
「また起こりうるかもしれないし、密告者を突き止めるまでは安心もできない。だからこそ、そこで外を頼った。
ただクルースニクのベタ惚れ人だからねぇ。並みの守り屋なんて嫌だし、愛するアレを見ず知らずの男に預けられないと……、もっとも預けなきゃいけないわけだから、だいぶ妥協して俺にしたらしいけど」


