吸血鬼に相応しく、かの残虐王がしたように死体を串刺しにしたり、一体の人間を“街中に分散”させたりとやることが容赦ない男である。
そのクルースニクだが正式にクラストのマフィアに在籍はしていないが、足はその場に置いているらしく、その殺人才覚は半ばマフィアのために使用しているらしい。
「個人的、組織的ってつまり……」
「クルースニクとマフィア」
「たった女一人程度の貸しが大きいとは思いませんが」
「ベタ惚れらしいよ」
「は?」
「クルースニクは、アレにベタ惚れなんだ」
「……」
「冗談で言っているわけじゃないよ。俺だって、もしミナナが狙われるとしたら、気が気じゃないし、どんな手を使っても守りたいと思う。
普段なら要らないけど、何らかの理由でそこに手伝いをしてくれる奴がいたら、それなり――いや、かなりの礼はするね。
ミナナは何事にも代えがたい大切な人だから」


