「あきれているんですよ……」
「恥じなくていいよ。それは嫉妬するよねぇ。愛する俺が、いきなり害悪――害虫と言えども“メス”を連れてくれば、さぞや嫉妬して、今にもこいつを殺したい憎悪に膨れるよね。逆の立場なら俺がそうなるから」
話が膨らむ彼。
害虫といえどもメス、とは何とも思考違いな脳内であった。
ただ、それに至り、ミナナの愛の深さを勝手に構築した彼は、ミナナを抱擁をした。ただ単に、寒かったからミナナで温めてもらいたかっただけかもしれないが。
「抱きつく前に、説明してくださいよ」
「ああ、そうだね。ミナナの嫉妬を晴らさなきゃ。ミナナ以外の奴が死のうがどうでもいいけど、アレは殺されると後々面倒だから」
殺しちゃダメだよ、とあくまでもミナナが嫉妬心に狂わないように的外れに彼はなだめた。


