【風変わりな来訪者】
ミナナにとって、今夜は嵐が来るなと思えることだった。
訂正入れれば、ミナナに気象予報の専門知識はなく、ましてや冬空ながらも暖かく感じられる昼間にいきなり嵐になるとは思えない。
常識的に考えれば分かるが、常識的に考えられないからこそ、彼が連れてきた人物は珍客であり、あまりの異質さに今日は嵐という異常気象になるのではと、驚愕したものだ。
「ミナナ大好きーといつも言うあなたが、ええ、まさかその私の自室に女連れ込むなんて……」
人を連れ込むは愚か、ミナナと一緒にいる分は、『二人っきり』を重視する彼にあたり、ミナナ以外の誰かを自ら招くとは過去にあっただろうか。
しかもか、それが女と来た。
しかもしかもか、若く、可愛く、清楚な女。


