「ちょ、酔っているから適当なこと言ってませんかっ」
「言わないよ。俺はミナナに嘘つかないから。あ、正直者だから抱きしめてもらえるね。金のミナナと銀のミナナまで貰えるよ」
「いい加減、酔いを覚まさないと首をしめますよっ」
「過激プレイがお好みか」
「カルツさーんっ」
「五百万だよ、そのワイン。ペンフォールド社が初めて出した年に生まれたワイン。もう市場にはないから希少価値が高いんだ」
「うそ……」
「嘘はつかない。だから金のミナナと銀のミナナを湖の精霊からもらえ――」
「飲んじゃったーっ」
彼の襟元を掴みながら手を動かす。
売れば五百万を飲んでしまった後悔が尽きないらしい。
「な、なんで、あなたは五百万のワインなんかを!」


