もっともこの笑顔はミナナの前だけでしか見せないが。
「それにしても美味しいですね。隠し味なんかあるんですか」
「ミナナへの愛情」
「……、愛情がスパイスですか」
「ずっとミナナのことを考えてたよ、美味しいと幸せそうな顔のミナナを想像してね。そうしてその愛情を隠し味にした一品が出来上がったんだ」
「はいはい」
「口からは妊娠しないしね」
スプーンを投げた。
かなりのクリーンヒットだったらしく、彼が反動で一歩引く。
「なんてものを入れてるんですか、ええ?あなたは?」
「なんか怖いなぁ、ミナナ。そんなとこもぞくぞくとまた情欲そそるけど」
「鍋かぶせて、己のものを食わせますね」


