ヤンデレ彼氏に迷惑なほど愛されて



椅子が一脚しかないため、自然と彼は立つ形になった。


「座ったらどうですか。どうせなら寝そべっても構いませんし」


ミナナが椅子に座り本を読んだりしている時は、彼はベッドでくつろいでいる。それをやればと促すが、彼はこのままでいいと首を振った。


「最後まで見ていたい。やっぱり、こうやって俺が作ったものをミナナが食べてくれるって嬉しいから」


「子供みたいですね」


「素直な嬉しさをくれるのはミナナだけだ」


「……」


――綺麗に笑うな、この人は。


毒気が抜ける、黒が白に、悪意が善意に、そんな純粋な心からの笑顔はミナナには到底真似できない。


――これで殺すんだもんなぁ。


無邪気な笑顔で容赦ない殺戮王ともかす彼は、本当に心に素直なのだろう。