彼の趣味にゴシック系はないと、ミナナとて知っていたので青バラは意外にも見えた。
「ミナナのイメージ」
「……」
――否定できない。
美しい花の代表格バラほど綺麗とは自画自賛しないが、それが赤ではなく青であるのは何だかしっくりきた。
「まあ、バラにしても君の魅力の一端にも及ばないけど、“綺麗の象徴”としてはいいかと思ってね。それにバラって『愛する』の意味も持っているらしいから」
「色が青いのは冷徹とか冷淡だからですか」
「冷たいの意味も含んでるけど、青バラって普通では生えない幻想植物だ。赤バラなんかより希少価値が高くて、魅力的。
誰も手にしてはいけないほどの美物を俺は持っているって意味を込めた」


