「玩具につける名前みたいですね」
「俺はミナナのものだから」
「そうして私はあなたのものなんですよね」
「当然」
所有物に私のですよと書いた名前に近い、彼のタトゥーは。
私のためにー、とか喜ぶ彼女もいるかもしれないが、ミナナにしては彼の呪縛(愛)が更に絡み付いてきたように思えて、重さを感じた。
重いほどの愛は嬉しいには嬉しいが、一歩間違えれば、その“報復”が恐ろしい。
彼が愛するなら、一生をかけて“同じぐらい愛さなければいけなくなる”のだから。
異常と名のつく純粋愛をミナナは持たないが、今のところ彼を突き放さないだけで何とか平常を保っている。
「にしても、なんで青バラなんですか」
自分デザインにしては独創的で、ゴシックよりだった。


