【青薔薇と蜘蛛】
「ミナナ、みてみて」
などといつも以上に機嫌がいい彼は、服を脱ぎ始めた。
「……、やりませんからね」
「ちがうちがう。もちろんミナナを俺に没頭させたいけど」
シャツのボタンをちゃかちゃかと外す彼は半裸になった。
――やっぱりいい体だなぁ。
抱かれはあるものの、こんな明るいときにまじまじ見れば、再度思う。
ガリガリじゃなくたくましい、かといってマッチョすぎるほどごつくない。
線が何本も入った腹筋や胸板は見ていて暑苦しいが、それなりと名のつく彼の体はちょうどいい。
体脂肪が1%しかないと言っても疑いはしない鍛えられた体だ。
これに愛を持って抱かれるとは、女としてずいぶんと贅沢なんじゃなかろうかとも感じた。


