「はあ、頑張りますよ」 どこか一歩譲ってやると投げやりな雰囲気の彼女だった。 もっとも、彼女ならきっと俺以外の奴を見たら鳥肌たつほど嫌悪して殺すだろうと、カルツは自分の思考を彼女に重ねる。 愛し合っているなら思慮も同じ。 「ミナナ、俺が何したいか分かるよね」 「何したいかというより、もうしているじゃないですか」 はあと零れたのはため息であり、快楽の名残。 「いいですよ。見れなかった夢をあなたが見せてください」 夢以上の嬉しさを、分かったとカルツは頷いて、彼女の頭を撫でてみせた。