舌を口に収納し、見れば月の光に反射して見るからにみずみずしくなった彼女の唇。
――あ、やっぱり駄目だ。
ただ、すぐに乾いてしまうのは当たり前。唾液で濡らしただけで唇が潤うならリップクリームなど売れないだろう。
呼吸器官を一つ塞ぐのはどうしようか迷ったが、鼻があるし死ぬことはないとカルツは結局、彼女の口に舌を入れた。
寝ているため、最初、彼女の舌はまったく反応しなかった。
故にカルツの舌が踊り、彼女の口腔を撫で回す。
相手が動かないため少々過激にだ。
カルツも息がしづらくなったか僅かばかりに唇を離すが、一呼吸しただけでまた再開した。
食べるというよりは押し込むように。
右手は相変わらず彼女の胸をくすぐっていた。


