“俺を感じている”だなんて、彼女の反応挙動一つが愛しく思えたのだ。
実を言えば、そろそろ彼女といちゃいちゃしたかったのかもしれない。
彼女の寝顔を見続け、三時間が経っている。
そこに飽きはなく、ずうっとカルツは彼女の寝顔を見続けた。
三大欲求たる睡眠を押し退けてまで、彼女を見ていたいという欲求が出てきたのだからそれに従ったまで。
夜明けまで静かに眺めていようとしたが、いかんせん、“むずむず”と好物前に待てをされた犬はどうしても手を出したかった。
犬などと下賤(げせん)と一緒にするには彼の思いは下心なく真っ直ぐすぎるが。
ただ問題がある。
熟睡中の彼女を起こすのはやはり人の子らしく戸惑いという気遣いが出るのだ。


