さながら番犬か。
どんな敵がこようとも安心な守り人としてカルツは成り立っており、ただそばにいるだけで彼女に安穏な熟睡を与えていたのだ。
――気持ちいいのかな。
番犬の肩書きだけでは少々不服があった。
これは一般的に、ぽかぽかのお日様に当たって気持ちよく熟睡しているのと同じく、またカルツも“そんな位置”にいるのではないかと思う。――というより、断定した。
――信頼され、愛されてるなぁ。
奥深い絆にカルツは微笑む。
彼女の頬を手で包み、瞑る瞼に舌をあてた。
あてたというよりはちょろりと、蛇が舌を出すような仕草で舐める。
瞼が強く瞑られたか、目尻にシワができた。
その些細な反応がカルツにしては嬉しかった。


