「寒いですよ、こっちも」 『クッ、そっか。こんな電話するなら、早く直にミナナに会わなくちゃね。寂しくて死んじゃうだろうし』 「ウサギですか、私は」 『いや、俺のはなし』 今度は、彼の方から通話が切れた。 沈黙するケータイを枕元に置いて、ミナナは目をつむる。 ――きっと、寝ずに帰ってくるんだろうなぁ。 彼のことだから、朝一で会いに来ることだろう。 だったら、迎え入れよう。 それまで我慢だ。