ヤンデレ彼氏に迷惑なほど愛されて



剣を持った勇者様、かな?


きっとお姫様を助けに行くんだろう。ぺらぺらとめくり、龍と勇者様が戦う絵があります。


きっと勇者様は悪い龍を倒すはずです。次のページに行こうとして。


「ミナナー、誉めてー」


扉が開きました。


お兄ちゃんがいました。


また来るよと言っていたけど、今日にまた来るとは思いませんでした。


「マカロフの弾きれそうとか言ってたでしょ。調達してきたから、誉めてよって……」


部屋を見回したあとに、お兄ちゃんと目が合いました。


「ミナナは?」


ミナナ――お姉ちゃんのことだと思います。


「お姉ちゃん、買い物に、出て……」


「……」


明らかに不機嫌そうな顔をしたけど、お兄ちゃんは笑顔を貼り付けました。