お姉ちゃんは笑いません。でも、お兄ちゃんみたく怖くありませんでした。
お兄ちゃんの作り物の笑顔より、お姉ちゃんの無表情がとても落ち着く感じがしました。
「夕食作るけど、食べれる?」
お腹はいっぱいです。ケーキを夢中で食べたから。
「いらない」
「そう。まあ、明日の朝食も買ってくるから好物言ってくれれば助かるかな」
「え?」
「なに、もう決まったの」
決まれば出ていかなきゃいけませんが、決まってません。ふるふる首を振りました。
「いていいの?」
「長居をしなければ」
ながいってどれくらいだろう。でも、明日もいていいみたいだった。
頭の隅でママが心配していると思ったけど、怖いパパが出てきたので帰りたくありませんでした。


