お兄ちゃんと目が合って睨まれました。
「怖がらせないでくださいよ」
「イラつく」
「感情が素直すぎますね、あなたは……」
首元に手を添えて、お姉ちゃんはまたため息をつきます。
「だいたいどうしたの、この害悪。買ったの?」
「人身売買で女の子買うだなんて、私はどれだけ変態なんですか」
「奴隷にでもするのかと思って」
「一人暮らしがいいです」
「だったら、なんで」
「……」
お姉ちゃんが黙ります。
「お、お姉ちゃんは、ワタシを助けてくれ……」
口に手を添えられました。余計なことを、とお姉ちゃんが言います。
「助けたって……ミナナが?まさかっ」
「そう驚くほど、私は冷酷に見えますかね」


