お姉ちゃんを呼んだのは用事があってとかじゃないので、何て言っていいか分かりませんでした。
「その……、ここにいて、いいの」
「決まるまでいいよ。ただ、長居はしないで」
おんなじことを聞きました。
そう言って、お姉ちゃんはまたそっちを向きました。
今は何時なのかなと思ったけど、この部屋には時計はありませんでした。
ワタシの息の音だけが聞こえます。
お姉ちゃんからは音がしません。息を止めて寝るとかできるのかな。
部屋には本棚がたくさんありました。分厚い本がいっぱいだけど、茶色とか灰色の本ばかりが並んでいて、部屋が暗いような気がします。
いていいと言われたけど、することがなくてそわそわしてしまいました。
お姉ちゃんはずっと寝ています。


