ヤンデレ彼氏に迷惑なほど愛されて



――そういえば、この人の家庭事情は知らないな。


興味がなかったと言えばそうだが、自分の手で親を殺したと言われれば好奇心が湧いた。野次馬根性にも近い。


「虐待とかされていたんですか」


「どうだろうね。本当に記憶から抜けているから。というか、何が虐待の基準か分からないから、俺。しつけで叩くのは悪いか否か。力の加減云々もよくは分からないけど……あー、まあ、窓から落とされた時は痛かったっていう覚えがあるな」


「それは虐待通り越して、殺人です」


「そうそう。その時に命の危険を感じてね。やられる前にやれと、包丁で刺殺したわけだ」


「で?晴れて刑務所行きですか」