「限度がありますよ。抱き合う中の唾液等はどことなく……」
分かると言いかけて、やはり言葉に詰まった。
そも、キスは相手の唾液を飲むためにしていることではない。
ただ単の快楽行動。気持ち良さがあるためにやることであって、唾液は付属物でしかなかった。
彼は、ミナナが快楽により下部を濡らす液さえも飲むというが、ミナナにとってはノーと言いたい。実際に前に、口に出すなと言った。
ここが彼の愛の深さ云々に関わるのだろうが。
「あー、やはりあなたの考えは分からない」
「愛があるなら、その人の全てを欲しがるものなんだよ。頭のてっぺんからつま先まで。髪の毛一本すらも惜しい。物体じゃなく、温もりや匂いだって好きなんだ」


