「自分の過失だなんて、今更包丁等であいててなんてなりませんよ。現実的に考えたら、他人混じりの事故とかじゃないですか」
「それはない。だって、ミナナに振り撒く害悪は俺が先に処分するから。ミナナを襲おうとするなら殺し、ミナナに激突しようなら大破させ、ミナナの危険は木っ端微塵にしておく。
もしもミナナが怪我するとなれば、『愛する人のために料理したんだけど、間違って切っちゃった』なんて可愛げがあることだけだ」
「……、現実的ではないのに、あなたが言うと妙に信憑性がありますよね」
まったくと彼が舐めた指を引く。唾液がついたそれを無作法ながら服で拭いた。
「体液欲しがるなんてどうかしていますよ」
「えー、愛するならなんでも受け止めたいと思わない?」


