【骨の髄まで愛している】
「ミナナの血が飲みたいなぁ」
「……」
「いつも、キスで唾液は飲んでいるからいいけど、あ、ついでに愛え――」
「わざわざ無視してあげているのに、どうしてそう、恥ずかしい単語を口にしますか」
後ろから抱きつく彼の腕を払いながら、ミナナは振り返った。
「カニバリズムは勘弁してくださいよ……」
ミナナの指を取り、舐め始める彼なわけだが、ここで歯でも立てられたら確実に第一関節以降がなくなるだろう。
「人食が好きなわけじゃないよ。だって痛いだろう?」
「血は傷から流れるものですが」
「飲みたいなぁ、はただの願望だよ。実際に傷はつけたくない。ただ、自分の過失で小さな傷が出来たら舐めてみたい」


