そして、卒業式後部活があった。
「卒業式の日ぐらい休ましてくれればいいのにな」
幸次が不満そうに話しかける。
「なあ幸次」
「なんだ?」
「うちの部にあんな奴いたか?」
「ん?」
前方を見るとおそらく同い年らしき男子生徒がたっていた。
「さあ?」
「いやあんな奴いねえだろうが」
「んーそういやーそうだな」
「おい!おまえだれだ!?」
男子生徒に問いかける
「あーーー本物の希座希君だー!」
「なんだあいつ」
幸次が問う。
「さあ?」
「あーーえっと僕中井宗太っていいます」
「えっときみはなにもの?」
「はい、今年からこの学校に転校してきたんです。野球部に入ろうと思って」
「ふーん」
「なあ智実力見ようぜ!」
「そうだな」
「じゃあおれがノック打つから受けてくれ」
「はい!」
幸次がノックを打つ、俺たちは唖然とした。
幸次のノックを一つもはじかなかった。
「こりゃ驚いたな」
「そうだな」
「智」
「ああ、歓迎するよ中井」
「ありがとうございます!」
新しい仲間が加わりあたらしい年が始まる!